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2018 年度 実績報告書

符号化入力方式を用いた重度肢体不自由者における視線入力の検討

研究課題

研究課題/領域番号 16K16465
研究機関日本医療科学大学

研究代表者

大矢 哲也  日本医療科学大学, 保健医療学部, 講師 (60514247)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード視線入力 / 符号化入力方式 / アクセシビリティ機器
研究実績の概要

本研究は重度肢体不自由者における視線入力を用いた意思伝達支援装置の開発を目的としている.視線入力では直接入力方式を用いることが多く,50音の中から入力をしたい文字を一定時間注視することで,文字が選択される.50音をすべて表示すると選択項目が小さくなり,高い精度の視線入力が要求される.一方,符号化入力方式では長点もしくは短点のみとなり,選択項目を大きく表示することが可能である.しかし,符号化入力方式では符号を覚える必要があり,事前に学習や訓練する必要がある.そのため,直感的に利用することができず,直接入力方式が主流となっている.
符号化入力方式では,入力動作一回あたりの入力bit数を上げることができ,操作に十分慣れた重度肢体不自由者であれば,入力方式として有効な方式となる.また,表示項目を大きくすることが可能であり,入力成功率などの向上が考えられ,誤入力,誤操作を低減することが可能であると考える.そこで本研究は符号化入力を用いた視線入力の検討を行った.
その結果,符号化入力方式は直接入力方式と比較し文字の入力速度は低下するが,項目選択の精度は高いことが確認された.また,入力項目が大きくなることで十分なキャリブレーションがなくとも利用できることが確認された.長点および短点の二つの符号を用いた符号化入力方式であるが,符号数を増やすことも可能である.視線の精度と選択項目の大きさに関連があり,今後検討を行う必要がある.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2018

すべて 学会発表 (3件) (うち招待講演 1件)

  • [学会発表] 画像処理を用いた非接触型入力におけるキャリブレーションの検討2018

    • 著者名/発表者名
      大矢哲也,野本洋平,川澄正史
    • 学会等名
      第46回日本バイオフィードバック学会学術総会
  • [学会発表] 視線入力を用いたコミュニケーション支援におけるデータ解析2018

    • 著者名/発表者名
      大矢哲也,野本洋平,川澄正史
    • 学会等名
      第18回日本生活支援工学会大会 LIFE2018
    • 招待講演
  • [学会発表] 視線入力における注視時のブレの検討2018

    • 著者名/発表者名
      森田清志朗,矢野智裕,髙野裕貴,佐藤彩夏,大矢哲也
    • 学会等名
      日本人間工学会 関東支部第48回大会

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公開日: 2019-12-27  

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