研究課題/領域番号 |
16K16466
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研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
松沢 良太 北里大学, 大学病院, 一般職 (20770184)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 身体活動 / 身体機能 / 血液透析 / 慢性腎不全 / CKD / フレイル / 身体的虚弱 / 予後 |
研究実績の概要 |
これまでに血液透析患者における低活動状態の遷延は、骨折や主要心血管イベントを増加させるだけなく、生命予後を悪化することが知られている。しかしながら、こうした低活動状態の遷延が身体的虚弱、あるいは日常生活制限の発生に及ぼす影響については明らかになっていない。そこで我々は、多施設共同研究を行い、血液透析患者における低活動状態の遷延が身体的虚弱や日常生活制限の発生に及ぼす影響について、明らかにすることを本研究課題とした。 研究に必要な物品購入については一部、完了している。臨床試験で用いる指標に関する評価・測定マニュアルの測定は完了している。本多施設共同研究への参加施設は現在の段階で2施設で、それぞれの施設において、本研究開始にあたり倫理審査委員会への承認を得た。また、本研究はオープンコホート研究であり、引き続き参加施設を探している。これまでに収集できたデータから、いくつかの海外学会(アメリカ腎臓病学会2016、シカゴ;世界腎臓病学会2017、メキシコ)、国内学会にて発表を実施するとともに、情報収集を行った。また、本研究課題を遂行するうえで重要な血液透析患者に対する運動療法の効果に関する英語論文(プロトコール)を報告した(Matsuzawa R, Hoshi K, Yoneki K, Matsunaga A. Evaluating the effectiveness of exercise training on elderly patients who require hemodialysis: the study protocol for a systematic review and meta-analysis. BMJ open 2016; 6 (5): e010990)。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
現在、2施設の血液透析クリニックが本研究課題への参加を表明しており、すでに、2施設とも倫理審査委員会の承認を得ている。ただ、施設数の増加にはやや難渋しており、次年度以降の課題である。データの評価・測定マニュアルは作成されており、一部、データの評価・測定は開始されている。また、これまでに収集できたデータを用いて、すでに国際・国内学会への参加・発表、英語論文の執筆が行われた点から、上記の区分選択とした。
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今後の研究の推進方策 |
参加施設を増加するために、今後、交渉を実施していく。また、それに伴い、本研究課題遂行に必要な物品の購入を行う。また、データが集まれば、解析結果について国内・国外学会にて発表を行い、英語論文化を進めていく。
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次年度使用額が生じた理由 |
当初、本研究計画に参加するはずであった施設から、参加不可能との申し出があった。そのため、その施設に投資するはずの物品購入費用が使用されずに次年度繰り越しとなった。また、執筆中の英語論文がアクセプトされておらず、再校正料・掲載料として見込んでいた額が次年度繰り越しとなった。
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次年度使用額の使用計画 |
繰越額は新たな研究参加施設での物品購入費用、もしくは英語論文再校正料・掲載料としてとして使用する。
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