従来の一定周波数による神経筋への電気刺激は、筋疲労や痛みが生じることが臨床上の問題であった。電気刺激による筋疲労は同一の運動単位が動員されることに起因すると考えられ、ランダムに変調させた周波数刺激により運動単位刺激の時間的同期の軽減を狙い,同一運動単位の発火を防ぐことで筋疲労や筋の強収縮による痛みや不快感を減少させるかを検証した。ランダムパルス刺激は従来の一定周波数による電気刺激よりも、筋疲労を抑止し、トルク発生効率が高く、痛みや不快感が少ないことが明らかになった。本手法を用いることで、従来の機能的電気刺激療法の筋疲労や痛みの問題を解決できる可能性がある。
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