研究実績の概要 |
平成30年度は,咳嗽音を用いた咳嗽力評価システムを高齢者に応用した.平成29年度に構築した提案法のアルゴリズムを基にモバイル端末用のiOSアプリケーションを作成し,モバイル端末を用いた高齢者の咳嗽力評価を実施した.その結果,高齢者において予測精度が低下することが明らかとなった.そこで,年齢が提案法の精度に与える影響につていて検証し,その結果を基に年齢因子を考慮して提案法を再構築した.その年齢の因子を加えた提案法を用い,従来法であるフェイスマスクとスパイロメータを用いた測定値と改良した提案法の予測値について回帰分析を行った結果,決定係数は0.713であり測定精度が改善した. この研究成果は,欧州の科学雑誌に投稿し掲載された(①Yasutaka Umayahara, Zu Soh, Kiyokazu Sekikawa, Toshihiro Kawae, Akira Otsuka and Toshio Tsuji, Estimation of cough peak flow using cough sounds, Sensors, Vol. 18, Issue. 7, 2381 (pp. 1-13), 2018. ②Yasutaka Umayahara, Zu Soh, Kiyokazu Sekikawa, Toshihiro Kawae, Akira Otsuka and Toshio Tsuji, A mobile cough strength evaluation device using cough sound, Sensors, Vol. 18, Issue. 11, 3810 (pp. 1-13), 2018.).
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