野外教育に関する研究は、場(状況)や個別性を考慮した質的アプローチと共に、教育・治療的構造の理論的検討が課題である。本研究の目的は、野外教育プログラムを実践し、自己成長の効果に対する定量的及び定性的検討を蓄積しつつ、そのプログラムの構造を理論的に定位する。 本研究の成果は、その有効性のエビデンスの蓄積となった。また、野外教育プログラムは、否定的な認識を生成する者も少なからず存在していた。指導者は、個別性を十分に理解し総合的に判断しながら、指導することが求められる。さらに、その教育・治療的構造について、機能的類縁プログラムを基軸に比較検討を行い、その特徴を浮かび上がらせた。
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