研究課題/領域番号 |
16K16503
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研究機関 | 大阪成蹊短期大学 |
研究代表者 |
渋谷 郁子 大阪成蹊短期大学, 幼児教育学科, 准教授 (80616938)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 協調運動 / 手指運動 / 幼児 |
研究実績の概要 |
平成28年度の前半は体調不良のため、予定していたデータ収集に着手することができなかった。そこで、これまで3年にわたって継続してきた保育園での協調運動の調査を基に、研究の前提となる子どもの不器用さの問題について、縦断的な観点から検討を加えた。具体的には、特別な支援を行わなかった場合、年少から年長までの3年間に、協調運動の不器用さがどの程度解消されるのかを検討した。その結果、協調運動の困難が認められた子どもの50%以上に、各領域での不器用さが残ることが示唆された。特に手指運動の領域では、約70%の子どもにおいて、不器用さが解消されずに残っていた。このことから、手指運動の不器用さは自然には治らないことが示された。したがって、本研究の目指す、両手協調の訓練プログラムの確立の重要性が再確認されたといえる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
妊娠・出産に伴う研究環境の変化により、研究を進めることが十分にできなかった。
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今後の研究の推進方策 |
ハサミ操作の動画データを収集・整理し、動作解析ソフトウェアを用いて、幼児がハサミで紙を切る際の、肘の角度やハサミの開閉、紙の回転などの複数の指標について分析し、非利き手の調節過程を数量化する。
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次年度使用額が生じた理由 |
産休・育休による研究の中断があったため。
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次年度使用額の使用計画 |
動作解析ソフトウェアの購入および、国内外の各種学会での研究発表にかかる旅費等に充てる予定でいる。
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