研究課題/領域番号 |
16K16525
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研究機関 | 東京成徳大学 |
研究代表者 |
夏原 隆之 東京成徳大学, 応用心理学部, 助教 (40733019)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | サッカー選手 / 知覚運動スキル / 眼球運動 |
研究実績の概要 |
本年度(平成28年度)の研究目標は,神経心理学的検査を用いて,思考の柔軟性や創造性といった認知能力を評価すること,さらに,サッカーの状況判断場面における知覚運動スキルを評価するためのシミュレーション環境を実験室内に構築し,熟練度の異なるジュニアサッカー選手の眼球運動および身体運動を計測し,知覚運動スキルの熟練差について検討することであった(課題1).主な実績は以下の通りである. 「課題1:サッカーの状況判断場面におけるジュニアサッカー選手の視覚探索および身体運動の包括的評価実験」まず,本年度の実験参加者はジュニアサッカー選手を対象と考えていたが,実験参加者との調整が難航したため,実験対象者を平成30年度(3年目)に予定していた成人サッカー選手に切り替え実験を実施した.サッカーの状況判断場面における実験環境の構築に関しては,大型のライフサイズスクリーンを用いて運動遂行中の眼球運動計測のできる計測環境を構築した.熟練パフォーマンスアプローチから特定した熟練サッカー選手と,その比較対象としての準熟練サッカー選手を選抜し,身体運動中の眼球運動計測を行った.詳細な解析については今後の課題とした. 今後は,年齢や熟練度のジュニアサッカー選手を対象に,知覚運動スキルについて実験を進めていくとともに,ジュニアサッカー選手における知覚運動スキルの発達パターンや成人選手との相違性や類似性について検証していくことを予定している.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
実運動中の眼球運動を計測するための実験環境の構築ができた.計測に関しては,実験対象者が変更となったものの,必要なデータは得ることができ,実験全体の計画に大きな支障はきたしていない.
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今後の研究の推進方策 |
今後は実験対象者をジュニアサッカー選手とし,異なる年齢,熟練度の実験参加者に対して実験を行い,さらなるデータの充実を図る.
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次年度使用額が生じた理由 |
必要な物品等を共同研究者より借用できたことにより,次年度に使用する研究費が生じた.
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次年度使用額の使用計画 |
次年度は,ジュニアサッカー選手を対象として課題を遂行していくうえで必要な物品調達を中心に使用していく予定である. 加えて,これまで得られた成果を発表するための経費に使用する予定である。.
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