研究課題/領域番号 |
16K16535
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研究機関 | 関東学院大学 |
研究代表者 |
青柳 健隆 関東学院大学, 経済学部, 講師 (80772970)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 部活動 / 顧問 / 外部指導者 / 課外スポーツ / 教員養成 / コーチング / ワークライフバランス / スポーツ教育 |
研究実績の概要 |
当該年度は3つの視点から、本研究の目的である顧問教員の運動部活動指導・運営力向上のためのプログラム開発に取り組んだ。1つ目の視点として、顧問教員に求められる能力として挙げられたコーチングの能力について、コーチへのインタビュー調査および文献レビューによって探索した。調査結果を踏まえて、部活動顧問が生徒に対してコーチングを行う際の補助となる「コーチング実践ガイド(コーチングツール)」を作成した。今後はチームビルディングやマネジメントに関しても知見を収集していく予定である。2つ目は、実際のプログラム開発である。これまでの研究成果に基づき、運動部活動の顧問教員にとって基本的な知識となる「部活動の制度的位置づけと顧問の負担および役割」、「部活動参加の恩恵」、「部員のモチベーション向上」、「外部指導者の効果的活用」などに関する映像コンテンツを製作している。現在もプログラム内容の充実を目指して、コンテンツ開発を継続しているところである。3つ目として、本研究で開発しているプログラムの普及ニーズを探索するため、小学校の課外スポーツ活動の実態に関する調査を実施した。全国の1741の市区町村を対象に郵送法による質問紙調査を実施した結果、9割以上の市区町村から回答が得られ、そのうちの2割程度の自治体では、一部またはほとんどの小学校に中学校の部活動のように教員が指導や運営を担う放課後の課外スポーツ活動が存在することが明らかになった。今後はプログラムの開発をさらに進め、続く効果検証に向けての準備を整える。プログラムの評価については検討中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
プログラムの検討および開発はおおむね順調である。普及ニーズ探索については、当初計画に追加して実施した。プログラムの評価については検討中である。
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今後の研究の推進方策 |
顧問教員等のフィードバックを受けながらプログラムを完成させ、効果検証の準備に移行する。特に教員が多忙な時期を避け、余裕を持ったスケジュールで調査を設計する。また、研究成果については研究期間終了を待たず、調査ごとなどのまとまりを持った単位で都度公表(学会発表および学術誌への投稿)していく。
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次年度使用額が生じた理由 |
初年度に実施予定であったインタビュー調査について、当初予定よりも実施人数が少なく、かつ実施場所も比較的近かったため旅費および人件費の支出が少なかった。
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次年度使用額の使用計画 |
2年次目においてもインタビュー調査を予定しているため、旅費および人件費として支出予定である。
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