流体力学分野で用いられる粒子画像流速計測法(Particle Image Velocimetry, PIV)を用いて、スイマーの手足周りの流れを三次元的に可視化する新たな方法を考案した。この方法を用いて、泳者の推進メカニズムについて調査したところ、スイマーは水中で手足の方向を変えたり捻りを加えるなど複雑な動きをしており、この動きによって手足の周りに渦を発生させて、この渦が推進力の源となっている可能性が示唆された。また、この渦は推進力の大きさを反映するため、本研究の方法を発展させれば泳者が水から得た力の程度を推定できるようになる。
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