研究課題/領域番号 |
16K16553
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研究機関 | 園田学園女子大学短期大学部 |
研究代表者 |
中村 泰介 園田学園女子大学短期大学部, その他部局等, 准教授 (30454698)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | クロス・カルチャー / サッカー育成年代 / 文化的差異 / コーチング哲学 |
研究実績の概要 |
平成28年度(2016年)の当初の研究計画では、フィールド調査(「クロス・カルチャー」)の視点作成、及び日本でのフィールド調査の実施を予定していた。視点作成のために、文献研究及び予備調査は実施し、調査の準備は進めていたが、日本におけるフィールド調査を次年度に延期することになった。そのために海外から研究協力者を招聘するための予算が次年度(平成29年度)に繰り越されることになった。その他、本年度の研究成果及び実施した調査等を以下に記す。 平成28年8月27日、日本女子体育大学で開催された第12回日本幼児体育学会では、「創造のプロセスを捉えるための美術的あるいは運動的アプローチ(ポスター発表)」というタイトルで、研究協力者の倉科勇三氏、松山博明氏と研究成果の一部を報告した。 平成28年9月11日、武庫川女子大学で開催された第26回教育思想史学会のコロキウム「超スマート社会における人間性と教育(企画者鈴木晶子)」では登壇し、本研究の独自性である、スポーツ指導(コーチング)の思想領域へのアプローチ方法を検討するべく、スポーツ分野からの報告と同時に、特に教育哲学を専門とする研究者と議論を通じ本研究へ示唆的な知見を得た。 平成29年3月に、日本サッカーリーグ(JFL)に所属するサッカーチームのトレーニング視察、公式戦のフィールド調査を実施した。この調査から、従来の日本型のコーチングシステムから、新たなコーチングシステム、メソッドの構築に向け、有意義な視点を得た。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2016年7月~12月まで、短期大学関連協会の学外委託業務が入り、研究及び調査に必要な時間の確保が困難となった。また、海外研究協力者のスケジュールの都合上、本年度に日本で調査が実施できなかったことが主な理由である。
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今後の研究の推進方策 |
平成29年度は、2018年2月中旬~3月中旬の間にスペインから研究協力者を招聘し、日本にてフィールド調査(「クロス・カルチャー」)を実施する予定にしている。また、日本のクラブチーム(プロクラブも含む)で指導にあたっている外国人コーチ、監督を対象に、フィールド及び聞き取り調査を実施する予定である。また、コーチングスタイルの思想領域へのアプローチとして、文献研究、そして教育学(教育哲学)を専門とする研究者と議論等を重ねていく。
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次年度使用額が生じた理由 |
本年度実施する予定であった、海外研究協力者とのフィールド調査(日本のクラブチーム、中学、高校部活動)をスケジュール上の都合で、次年度に延期することになった。そのため、招聘にあたり旅費と人件費を次年度に繰り越すことになった。
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次年度使用額の使用計画 |
海外(スペイン)から、研究協力者を招聘する旅費、人件費等に使用する。 また、国内調査旅費、文献物品購入等に使用する計画である。
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