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2018 年度 実施状況報告書

スポーツ指導(コーチング)における「クロス・カルチャー」研究の検討

研究課題

研究課題/領域番号 16K16553
研究機関園田学園女子大学短期大学部

研究代表者

中村 泰介  園田学園女子大学短期大学部, その他部局等, 准教授 (30454698)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2020-03-31
キーワードクロス・カルチャー / サッカー育成年代 / 文化的差異 / コーチング哲学 / コーチング(サッカー指導現場) / エスノグラフィー(Ethnography)
研究実績の概要

2018年度は、昨年度末に実施した「クロス・カルチャー」のフィールド調査(日本)及び、Jリーグ外国人指導者への聞き取り調査の内容を、第69回日本体育学会において報告した(「スポーツ指導における「クロス・カルチャー」調査研究の報告-日本とフランスの育成コーチングの比較調査から-8月24日, 於 徳島大学)。とりわけ日本人選手のパフォーマンス向上のためには、プレイ中における「感情のコントロール」のスキルを向上させることが育成年代からの最重要な課題であることが示唆された。
2018年12月に開催されたサッカーネットワーク交流会では、講師として本調査研究の視点から話題提供及び講演を行い、参加者との議論を通じて知見を深めることができた(「サッカーの育成指導への提案~コーチング研究から見えてきたこと~」,12月11日)。
情報発信としては、以上の調査研究の内容等がサッカー実践現場の指導者に広く発信され、本調査研究で構築するためのコーチング学の一部の成果が実践レベルで生きるための研究として評価された。サッカーコーチング関連のクリニックやサイトでも取り上げられるなど、まだ研究途中であるものの、わが国の育成年代のコーチング領域に役立つ知見を提供できた。
その他、研究代表者(中村)が関わっている研究会(理化学研究所・革新知能総合研究センター人工知能倫理・社会チームの身体チーム)では、コメンテーターとして本研究成果の一部を解説しながらスポーツコーチングの観点よりコメントや問題提起を行った(第4回人工知能と倫理・社会に関する研究会,11月26日,於 国際高等研究所)。
日本国内で実施したフィールド調査研究の成果をもとに重要な視点を検討し来年度の海外のフィールド調査を実施したい。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

本研究1年目となる2016年度に、学外委託業務が入り、研究調査に必要な時間の確保が困難になった。その後、当初計画で予定していた調査研究のスケジュールを海外研究協力者のスケジュールの都合上変更して実施したことが大きな理由である。日本でのフィールド調査は2018年2月~3月に実施できたが、海外のフィールド調査は渡航先機関と再調整を必要とするため期間を延長して計画通り調査を実施することにした。

今後の研究の推進方策

2019年度は、当初予定していた海外での「クロス・カルチャー」のフィールド調査を実施する予定にしている。フィールド調査では、異文化の指導法の個別性,独自性の現象を分析していく.コーチング哲学は,指導者への(混成チームによる)聞き取り調査及び内省報告調査から,成果を他分野研究者とも議論を通じて吟味し,最終的に各国のコーチング哲学を整理し資料を作成する予定である。

次年度使用額が生じた理由

本研究1年目(2016年度)に学外委託業務が入り研究及び調査の時間確保が困難になったことと、当初計画で予定していた調査研究のスケジュールを海外研究協力者のスケジュールの都合上変更して実施したことが大きな理由である。その影響もあり海外フィールド調査の日程を渡航先研究機関と調整して次年度に変更し実施することに決定した結果、次年度使用額へ予算を変更した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2018

すべて 学会発表 (2件) (うち招待講演 1件)

  • [学会発表] スポーツ指導における「クロス・カルチャー」調査研究の報告 日本とフランスの育成コーチングの比較調査から2018

    • 著者名/発表者名
      中村泰介
    • 学会等名
      日本体育学会
  • [学会発表] 「サッカーの育成指導への提案~コーチング研究から見えてきたこと~」2018

    • 著者名/発表者名
      中村泰介
    • 学会等名
      サッカーネットワーク交流会
    • 招待講演

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公開日: 2019-12-27  

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