研究課題
若手研究(B)
暑熱環境下で運動を行い体温が上昇すると,高体温誘因の換気亢進(過換気)反応が見られ,この過換気により動脈血中CO2分圧の低下とそれに付随する脳血流の低下が起こる。本研究は,暑熱下運動時における過換気および脳血流低下反応に及ぼす時刻の影響について検討した。その結果,運動時における換気量および中大脳動脈血流速度(脳血流量の指標)は,早朝と夕方で有意な違いはみられなかった。これらの結果から,暑熱下運動時における過換気および脳血流低下反応は時刻の違いによる影響を受けないことが示唆された。
運動生理学