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2018 年度 実施状況報告書

動機づけを促しストレス耐性を高めるIT版メンタルヘルスプログラムの策定と効果検証

研究課題

研究課題/領域番号 16K16575
研究機関東京福祉大学

研究代表者

齋藤 瞳  東京福祉大学, 心理学部, 講師 (40551817)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2020-03-31
キーワードメンタルヘルス / ストレス / IT / 心理特性 / 自我状態 / 動機
研究実績の概要

平成30年度には,「動機づけを促しストレス耐性を高めるIT版メンタルヘルスプログラム」の土台として策定したプログラムに関して,フォローアップデータに基づき効果検証を行った.その結果,プログラム終了後においてもある一定の効果は認められたものの,フォローアップデータが得られた割合は23.0%に留まり,プログラム終了後の効果継続性の検証のためにも,今後フォローアップデータの回収率を上げる必要性が課題として残された.
また,「動機づけを促しストレス耐性を高めるIT版メンタルヘルスプログラム」は改定を行いながら継続して実施しているが,前年度に課題としてあげられたIT機器の利用方法の急速な変化,具体的には,大学生の通信手段がメールからLINE等に変化しメールをチェックしない者が増加し,プログラム利用者がメッセージ等を見ないという問題への対策は遅れている状況である.その理由として,対策方法として考えられた通信手段の変更,メールからLINE等気軽にアクセス可能な連絡機能の追加には膨大な費用がかかり,その方法について研究協力者とともに模索していた状態であるということがあげられる.
さらに,Ecological Momentary Assessment(以下,EMA)等スマートフォンや携帯情報端末を利用した心身医学的介入に関しては,平成30年度に研究者が試験的に使用し,プログラム利用者への施行に際し見通しが立ち,平成31年度プログラム実施時に導入する予定となった.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

平成29年度課題としてあげられた,IT機器の利用方法の急速な変化により,大学生の通信手段がメールからLINE等に変化しメールをチェックしない者が増加したという問題に関して,対策が遅れているためである.その対策として,研究協力者と協議しているが,メールからLINE等気軽にアクセス可能な連絡機能の追加には,当初の研究計画より必要経費が大幅に上回るため,今後の課題として継続して検討していく予定である.

今後の研究の推進方策

平成31年度には,平成30年度導入の見通しが立ったEMAに関して,「動機づけを促しストレス耐性を高めるIT版メンタルヘルスプログラム」に導入し,プログラム利用者へ施行していく予定である.そのことにより,パーソナリティ,ストレス指標等の質問紙,および心拍や睡眠等などの生理指標について測定し,主観的指標と客観的指標,両面から,心身の健康増進に関する効果検証を行う予定である.

次年度使用額が生じた理由

当初システム改修やシステム管理に関する費用を予定していたが,当初予定していなかった通信手段の急速な変化,具体的にはメールからLINE等気軽にアクセス可能な連絡機能の追加が必要となり,最終年度である平成31年度にまとめて必要となる経費を捻出し対策を講じることが可能なよう支出を抑えたためである.
そのため,平成31年度は最終年度ということもあり,上記の対策も含めて最終的なプログラムの改変を行い,プログラムを実施する予定である.その際に,プログラム改変に掛かる費用,及び,心拍や睡眠等などの生理指標を測定するためのリストバンドの代金がプログラム利用者分必要となる.また,プログラムの改変や実施のための国内外での研究打ち合わせ旅費や会議費は,引き続き必要経費と考える.
さらに,研究における情報収集の一環としての書籍購入,記録媒体等の周辺機器,サーバー関連消耗品は不可欠である.また,研究を推進していくために継続して研究成果を発信することも重要と考えられ,それに伴う学会における発表旅費,外国論文校閲等の機関誌への掲載に関わる費用も必要となる.

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公開日: 2019-12-27  

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