研究課題/領域番号 |
16K16588
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研究機関 | 独立行政法人労働者健康安全機構労働安全衛生総合研究所 |
研究代表者 |
蘇 リナ 独立行政法人労働者健康安全機構労働安全衛生総合研究所, 過労死等調査研究センター, 特定有期雇用職員 (60771871)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 首尾一貫感覚 / 運動実践 / 食習慣改善 / 労働者 / メンタルヘルス |
研究実績の概要 |
少子高齢化に伴う労働人口減少の問題に直面している日本では、医療費抑制の観点などから、労働者一人ひとりの健康維持・疾病予防が益々重要となる。そのような中、労働衛生分野における最近の重要課題として、労働者のメンタルヘルスに関わる問題が挙げられている。 仕事による悩みやストレスを感じる労働者は6割を超え、心理的負担により精神疾患を発症する労働者が増加している。労働者が健康で豊かな職生活を送るためには、環境変化等のストレスに耐える能力である防衛体力を向上させる必要性が高まっている。防衛体力に関係する概念として、近年、首尾一貫感覚(Sense of Coherence;以下、SOC)が注目されている。しかしながらSOCに関するこれまでの研究は実態把握に留まっており、SOC向上のための有効なアプローチ法等に関しては、今後の研究の進展が必要である。 そこで本研究では、労働者が生活習慣を改善させることによるSOCの向上が、メンタルヘルスを高め、健康な生活習慣の確立へつながる一連の正の因果関係が説明できるという発想と、職場での介入研究により、労働者のSOCを高める効果的な方略の確立を目的としている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
必要なデータ収集が終了しており、現在データ解析結果に基づいた成果発表の準備を進めている。本研究課題は今年度で終了を予定していることから、おおむね順調に進んでいる状況である。
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今後の研究の推進方策 |
これまでに必要なデータの収集が完了している。今後の研究に向けて、今年度は成果報告を主に本研究の活用を図る。
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次年度使用額が生じた理由 |
必要な経費の精算後、若干の予算が余っておりますが、今年度の成果報告に必要な、英文校正、投稿費用、学会参加などに予算を使用する計画でいる。
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