| 研究課題/領域番号 |
16K16595
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| 研究機関 | 千葉大学 |
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研究代表者 |
辻 大士 千葉大学, 予防医学センター, 特任助教 (90741976)
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| 研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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| キーワード | コホート研究 / 運動疫学 / 介護予防 / 通いの場 / 日本老年学的評価研究 |
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| 研究実績の概要 |
高齢者の社会参加の機会として様々な種類のグループや会が存在するが，運動・スポーツの会への参加は，介護予防効果が特に大きいことが示唆されている．本研究では10万人超の高齢者を対象とした縦断追跡調査を実施し，課題1: 高齢者が会に参加してどのような運動・スポーツの種目を実践しているのか，課題2: 会に参加してどのような種目を実践する高齢者はその後の要介護認定率が低いのかを明らかにすることを目的とする．平成28年度の研究実施計画は，課題1における横断分析のためのデータ，および課題2の縦断分析のベースラインデータの収集であった．
当該年度の10月より，要介護認定を受けていない65歳以上の方を対象に，北は北海道から南は九州まで39自治体，約30万人に調査票を送付し，約20万人から回答を得た（回収率約70%）．その調査票の中で，スポーツ関係のグループやクラブへの参加頻度（週4回以上，週2～3回，週1回，月1～3回，年に数回，参加していない）を尋ねた後に，グループやクラブに参加して実践している種目（散歩・ウォーキング，ジョギング・ランニング，体操，筋力トレーニング，登山・ハイキング，ゴルフ，グランドゴルフ，ゲートボール，ダンス，ヨガ，エアロビクス，ペタンク，太極拳，水泳，水中運動，卓球，ボーリング，サイクリング，テニス，その他）を尋ねた．また，会への参加と要介護認定率の抑制との間のメカニズムを推察する変数として，ソーシャル・キャピタル，うつ尺度，認知機能などを尋ね，マッチング・調整のための変数として，強度別の身体活動量，主観的健康観，疾患などを尋ねた．
収集したデータを整備し，解析用のデータセット構築を進めている．
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| 現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の計画どおりの時期に調査を実施することができ，想定していた回収数を得ることができた．これにより，平成29年度以降の研究計画を円滑に遂行するためのデータの収集が完了した．
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| 今後の研究の推進方策 |
平成28年度に実施した調査データの整備を進め，解析用のデータセットを構築する．そのデータセットを利用し，会に参加して実践する運動・スポーツ種目についての記述統計量を，性別，年代別，自治体別に算出し，実態の把握に努める．また，会に参加して実践する運動・スポーツ種目と，個人レベルの各健康関連指標との横断的関連性を検証し，介護予防に寄与するメカニズムを推察するための資料を得る．
これらの成果は第76回日本公衆衛生総会で発表し，Journal of Aging and Physical Activityへの投稿を予定する．
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| 次年度使用額が生じた理由 |
当初想定していた国際学会参加のための旅費（約30万円）について，日程上の都合で参加不可となったため，その分が次年度使用額となった．
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| 次年度使用額の使用計画 |
平成28年度に参加を見送った国際学会への参加を予定する．それ以外は，当初の使用計画とする．
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