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2018 年度 実績報告書

細胞老化解析による汗腺老化メカニズムの解明

研究課題

研究課題/領域番号 16K16602
研究機関大阪大学

研究代表者

早川 智久  大阪大学, 薬学研究科, 特任研究員(常勤) (60773132)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード汗腺 / 老化
研究実績の概要

本研究課題は汗腺老化を制御する分子的、細胞的メカニズムの解明を目指すものである。本研究は主要な2つの研究プロセスから成る。(1).汗腺の老化原因因子を明らかにし、汗腺老化の原因となる分子的、細胞的変化を明らかにする。(2).汗腺器官を模した汗腺評価モデルを構築する。その評価モデルを利用して汗腺老化における分子動態を解明することで汗腺老化のメカニズムを明らかにする。
(1)汗腺の老化の進行を既存のガラクトシダーゼ活性測定および老化マーカーの染色で検出することが難しいことが明らかになった。汗腺組織における老化因子の発現変化を検討するためにはRNAの発現解析をする必要があると分かった。現在そのためのサンプルを取得中。発現解析の対象となる因子はp16、p21、Ki67および各種分泌型プロテアーゼである。これらの因子は汗腺の機能低下に関わっている可能性が高い。(2)スフェロイド培養を行なった汗腺細胞は生体内での性質を保持するため老化メカニズムの解明に適しているが、性質が変化しやすいことが明らかになった。そこで、汗腺の老化メカニズム解析のための評価系として性質が安定している不死化汗腺細胞を樹立した。樹立した不死化細胞は生体内での汗腺の筋上皮細胞の性質を保持していた。この不死化汗腺細胞の分化を制御することによって汗腺の機能を再現した評価系の構築が可能になる。その不死化汗腺細胞を用いて老化因子の機能を検討する手法について現在構築中である。今後は(1)、(2)の成果から汗腺老化が起こるメカニズムを解明し汗腺機能の回復方法の開発へ発展させる。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2018

すべて 学会発表 (1件) 産業財産権 (1件) (うち外国 1件)

  • [学会発表] 汗腺機能評価モデル構築に向けた不死化汗腺筋上皮細胞の樹立2018

    • 著者名/発表者名
      早川智久
    • 学会等名
      第26回日本発汗学会総会
  • [産業財産権] 不死化汗腺筋上皮細胞2018

    • 発明者名
      早川智久、倉田隆一郎、藤田郁尚、岡田文裕、関口清俊
    • 権利者名
      早川智久、倉田隆一郎、藤田郁尚、岡田文裕、関口清俊
    • 産業財産権種類
      特許
    • 産業財産権番号
      PCT/JP2018/029594
    • 外国

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公開日: 2022-12-28  

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