慢性腎不全(CRF)関連骨格筋萎縮における鉄の影響について検討した。C57BL/6Jマウスにアデニンを投与しCRFモデルマウス(Adenine-CRF群)を作製し、Control群と比較した。Adenine-CRF群の骨格筋における鉄量の増加、トランスフェリン受容体とフェロポルチン発現の低下、フェリチン発現の増加を確認した。さらに、Adenine-CRF群の骨格筋において酸化ストレスが増大していた。以上の成果から、CRFにおいて鉄代謝異常による骨格筋への鉄蓄積が酸化ストレスを介して骨格筋萎縮を引き起こしている可能性が示唆された。
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