超高齢社会のわが国では、要介護の入り口ともいえる健常とプレフレイルの境界を探ることで、介護予防への効果が期待できる。 健康な状態からフレイルまたはプレフレイル状態へと陥る高齢者の特徴や、それに関する背景因子を明らかにするためにコホート調査を行い、横断および縦断的に解析を行った。 調査の結果、男性に比べて女性の1年後のプレフレイル有症率のオッズ比は2.524(95%CI:1.153 - 5.972、P = 0.021)であった。その他、健常な高齢者がプレフレイル状態に陥る背景には、いくつかの性差が関わっていることが明らかになった。
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