研究実績の概要 |
昨年度から引き続き、介入地区A~Cにおいて、各地区約20名のステークホルダー(当該地区住民、事業所、行政機関等)から構成される協議体「コミュニティ会議」を継続した。この協議体は毎月1回開催され、当該地区のフレイル・サルコペニア予防活動が協議・実行された。 各地区コミュニティ会議でフレイル予防の普及方法を検討する中で、公式PRキャラクターを表紙に据えたオリジナルリーフレットが作成された。また、ポールウォーキングと食品摂取多様性のチェックから成る地域型プログラムが、3地区で合計12回開催され、延べ799名が参加した。 昨年度から開始された情報通信技術によるスクワットチャレンジは、2018年5月から3地域に設置場所が拡大され、モデル地区間競争が実施された。C地区とB地区では、全設置場所のなかで、毎月1、2位を争うほどスクワット運動が活発に実践された。特に、3地区すべてに設置してからは、A地区でも実践回数が増加し、地区間競争が継続のモチベーションとなる可能性が示唆された。本介入期間中(2017年6月~2018年12月)に、モデル3地区で延べ5340名が合計568,301回のスクワット運動を実践した。 2018年7月には、ベースラインから2年後の追跡調査を実施した。本調査では、2016年時の調査対象者15,500名のうち、2018年6月1日時点までの死亡者472名、転出者307名、職権削除等17名を除く14,704名を対象とした。調査対象者のうち、10,890名から調査票を回収できた(回収率74.1%、追跡率82%)。解析の結果、フレイルや低身体機能の該当率には有意な交互作用がみられなかったものの、本研究概要や重要キーワードの認知度が対照地区よりも介入地区で有意に高まり、各地区とも食品摂取多様性得点などの健康行動に良好な変化がみられた。
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