不適切な行動を抑制する機能について,成人被験者および子どもを対象として心理学実験および機能的MRI(脳活動を計測する)実験を行った.はじめに,(1)運動機能,(2)負荷の異なる抑制機能,(3)それらと注意機能の関係,それぞれを検討できる心理実験課題の開発を行った.次に,この課題を用いた心理学実験・機能的MRI実験を実施した.その結果,課題の有用性,運動機能と抑制機能では注意機能の効果が異なること,単純な運動機能が発達している年齢でも抑制機能を含む課題での運動機能は発達途上であること,脳活動の評価が可能なことが明らかになった.
|