研究課題/領域番号 |
16K16627
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研究機関 | 中部大学 |
研究代表者 |
山本 彩未 中部大学, 教育実習センター, 講師 (60434932)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 幼児 / ヒューマンビッグデータ / 行動軌跡 / コミュニケーション / 固定遊具 / リスク・ハザード |
研究実績の概要 |
本研究は、幼児が幼稚園の園舎、園庭、固定遊具で遊びを展開する中で“どのように行動し集団形成と変容が繰り返され、その行動変容と集団形成の変化が傷害の発生に関連しているか”“変容する集団に特徴はあるのか”という視点で幼児の行動変容や集団形成の変化を可視化・定量化し、教育施設環境のリスクの特定・分析・評価をする方法を開発することを目的としている。方法は、対面コミュニケーションや人の位置、動きなどの活動を定量的に計測して可視化・定量化できる、ヒューマンビッグデータ/クラウドサービス (旧商品名:ビジネス顕微鏡;日立ハイテクノロジーズ)に着目し、名札型センサとビーコンを使用して個人ならびに集団での行動軌跡からリスクとハザードを特定する。 今年度は、春期・夏期・秋期の3期に、協力園に在園する同じ園児を対象に名札型センサを装着して計測を行い、集積データを可視化・定量化し、季節の要因や体力運動能力の特徴を含めた解析の後、公表予定であった。しかしながら、データ集積方法等のシステム開発に伴い、企業からのレンタル入手が遅延する事態が生じ、幼稚園と調整済みであった測定日程を大幅に変更せざるを得ず、秋期(9月中旬と10月下旬・11月初旬)に実施する状況となった。測定実績は、次の通りである。 私立幼稚園1園(3歳児2クラス、5歳児2クラス、教員5名)と公立幼稚園1園(4歳児2クラス、教員2名)を対象とし、コミュニケーション、集団形成、身体リズム(Hz)に関する情報,ならびに固定遊具や園舎に設置した60ヶ所での園児・教員の位置、行動軌跡情報などのビッグデータを集積することができた。このデータの解析は、随時進めており、平成27年度に実施した予備測定データの分析結果を含めて、学会発表4演題ならびに東海体育学会誌「スポーツ・健康科学研究」(査読有)、中部大学現代教育学部紀要(査読有)に受理された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
以下の測定状況であったため、進捗状況は遅延しているとした。 1)機器レンタル先の企業における測定機器およびデータ集積方法等のシステム開発に伴い、レンタル入手が遅延したため、打ち合わせ済みであった測定予定の日程で実施できなかった、2)その結果、季節性の検討が実現できなかった、3)レンタル入手の遅延により、当初予定していた他3園と調整ができなかった。
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今後の研究の推進方策 |
平成29年度研究計画は、機器のレンタルが4月中旬より開始できるために、春期(4月~5月)・夏期(7月)・秋期(10月~11月)の3期に研究協力を得ている園に対して測定を実施していく。測定方法は、昨年度と同様の方法で実施し、縦断的分析が可能となる園に対しては,昨年度測定を実施した園児を主対象とし、3歳児から5歳児まで測定を実施する。研究成果については、学会での発表及び論文投稿により公表する。
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次年度使用額が生じた理由 |
本研究に測定する機器およびシステムは、レンタル契約を企業と締結することによって利用できる。春期(4月)から測定を実施する場合には、前年度2月~3月に契約を締結する必要があるために前倒し申請をしたが,レンタル代の支払いが学内の支払い手続きにより次年度になったために次年度使用になった。
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次年度使用額の使用計画 |
平成29年度レンタル契約は3月に締結し、4月中旬より利用が可能となったため,4月末から測定を開始している。レンタル費以外には、調査研究旅費、学会発表旅費、論文掲載費に有効に活用することを計画している。
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