親が安心して子育てできる環境の整備および質の向上は、人口減少が加速する日本社会において必須の少子化対策であり、今後の社会の活力維持の観点からみて急務である。本研究は、首都圏の未就学児の親を対象とした子育て支援教室を構築・実施し、親の不安や育てにくさの解消を通じて、子どもの健全な成長を促進できるかどうかを検証することを目的とした。しかし、コロナウイルス感染拡大の影響を受けて、子育て支援教室は実施できなかった。一方、既存の子育て支援プログラム(Nobody's PerfectやTriple P)の分析、保護者への育児の悩みや不安に関する聞き取り調査、政府統計などについては実施することができた。
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