我々は側坐核でdeltaFosBを過剰発現することで、抗うつ的に働き、ストレス後のコカイン依存を増加させ、コカイン感受性自体も増加させていることを報告してきました。そこで、我々はYeast two hybrid法により、deltaFosBの結合パートナーを探索し、いくつかの候補を見つけました。その中で、プロテアソーム機構の一つであるPsmc5に焦点を当てて調べてみたところ、Psmc5は、コカイン投与で側坐核に誘導され、deltaFosB発現を増強し、コカイン感受性を増強させましたが、Psmc5のdeltaFosB結合ドメインの欠失型はそのような効果を示しませんでした。
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