研究課題
第1年目の2016(平成28)年度の研究実績は、以下のとおりである。(1)現地調査(フィールドワーク・資料収集):2016年9月9日から20日にかけて、インド・ウッタラーカンド州テーリー・ガルワール県を中心に、現地調査を行った。ガーンディー主義者が設立した学生寮であるタッカルバーパー寮の元・寮長であるスンダルラール・バフグナー、ラーメーシュ・ガイローラ、現・寮長のクンワル・シン・サジュワーンにインタビューを行うとともに、歴代寮長や卒業生など関係者を紹介していただいた。また、ウッタラーカンド地方のガーンディー主義者組織(サルヴォーダヤ協会)の歴史と現状について、ドゥーム・シン・ネーギーにインタビューを行うとともに、関係者を紹介していただいた。さらに、英語およびヒンディー語の関連資料を収集した。(2)資料収集・整理:インドのウッタラーカンド州内やデリーにて、また、千葉市のアジア経済研究所図書館にて、関連資料を収集することができた。また、これまでに収集した資料の整理・読解の作業を進めた。(3)成果発表に向けた作業:ウッタラーカンド地方の社会運動やガーンディー主義者組織について、トレント・ブラウンとの共著の英語論文の執筆を進めた。また、これまでの研究成果を発表するために、2017(平成29)年7月にタイ・チェンマイで開催されるアジア研究者学会(International Convention of Asia Scholars)に応募をし採用されたので発表予定が確定した。
2: おおむね順調に進展している
2016(平成28)年度は、インド・ウッタラーカンド地方で現地調査をすることができ、現地でしか入手できない資料を含め、さまざまな資料を収集することができた。また、関係者へのインタビューを行うとともに、関係者を紹介していただいたので、今後のさらなる調査につなげていくことが可能となった。
2017(平成29)年度は、以下のような実施計画で研究を進める。(1)現地調査(フィールドワーク・資料収集):インド・ウッタラーカンド州を中心に、2017年8月(もしくは2018年2月)に現地調査を行う。ウッタラーカンド地方のガーンディー主義者組織の歴史と現状、ガーンディーの直弟子ミーラー・ベーンとサララー・ベーンに関する資料収集とインタビューを行う。(2)成果発表:トレント・ブラウンとの共著の英語論文を査読付き雑誌に投稿する。また、2017(平成29)年7月にタイ・チェンマイで開催されるアジア研究者学会(International Convention of Asia Scholars)で、これまでに成果を発表する。
インド現地調査の旅費を別経費から支出することができたため
2017(平成29)年度のインド現地調査の日程を当初予定よりも長くする
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