研究課題/領域番号 |
16K16679
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研究機関 | 広島経済大学 |
研究代表者 |
石野 亜耶 広島経済大学, 経済学部, 准教授 (50639424)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 観光情報 / ブログ / Twitter |
研究実績の概要 |
2007年1月に「観光立国推進基本法」が施行され、2008年10月には国土交通省の外局として観光庁が設置されるなど、日本では今、「観光」を21世紀の基幹産業と位置付けた多様な取り組みが、国や地方公共団体、民間で積極的に推進されている。2020年には、東京でオリンピック・パラリンピックの開催が予定されており、訪日外国人旅行者数の増大が見込まれている。このような中、どのようにして観光支援を行うかは重要な問題である。本研究の目的は、旅行ブログエントリを利用することで、旅行者を呼び込みたい観光地と旅行者の観光支援を行うことである。具体的には、「課題1 旅行者の観光動機の自動抽出」、「課題2 紙媒体の観光情報誌(旅行ガイドブックやパンフレット)の情報拡張」の2つの課題に取り組み、それらを統合することによって上記目的を達成する。 課題2の観光情報提示システムで、旅行者に適切な観光情報を、適切な時期に提示するためには、旅行者がどのような過程を経て旅行を計画しているのかといった行動を分析する必要がある。そこで平成29年度は、旅行者の計画行動をモデル化することを目的とし、Twitterに投稿されたツイートから、旅行を計画中のツイートと、旅行中のツイートを、深層学習を利用して自動判別する手法を提案した。実験の結果、計画中のツイートの自動判定では、精度0.64、再現率0.39、旅行中のツイートの自動判定では、精度0.42、再現率0.25を得た。さらに、自動判定された計画中のツイートと、旅行中のツイートを利用し、旅行計画者の行動分析を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
「課題2 紙媒体の観光情報誌の情報拡張」で構築する予定の観光情報提示システムで、旅行者に適切な観光情報を、適切な時期に提示するためには、旅行者がどのような過程を経て旅行を計画しているのかといった行動を分析する必要が生じた。平成29年度は、旅行計画者の行動分析を行ったため、当初予定していた「課題2 紙媒体の観光情報誌の情報拡張」に着手することができず、遅れが生じている。
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今後の研究の推進方策 |
平成30年度は、平成29年度に引き続き、旅行計画者の行動分析に取り組む。また、「課題2 紙媒体の観光情報誌の情報拡張」に着手する。
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次年度使用額が生じた理由 |
「課題2 紙媒体の観光情報誌の情報拡張」に着手し、成果発表を行う予定であったが、先に旅行計画者の行動分析を行う必要が生じたため、未使用額が生じた。未使用額は、平成30年度の国際会議の参加費用として使用する予定である。
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