本研究は考古学を中心として,その歴史,理論的基盤を哲学的に検討することを目指した.特に注目したのが,考古学における人文,社会,自然科学的側面が相互に関連し合うという特徴であり,同じ分野の中でそれらの異なる側面がどのように関係し,またどのような関係にあるべきかを考察した.主な成果としては,まず日本考古学の歴史的側面(プロセス考古学やポストプロセス考古学といった海外での理論的動向に対して日本考古学がどう対応したか)を考察し,論文と書籍にまとめた.理論的基盤に関する哲学的考察も同時に行い,論文を投稿することができた.
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