ブラウワー直観主義を証明論的手法で検討することで次の成果が得られた.哲学的研究については,(i) ブラウワーのバー帰納法の証明についての証明論的な解釈 (ii) ゲンツェンの無矛盾性証明における内容的な要素と形式的な要素の関係の解明 .論理学的研究については(i) Ω規則の証明論的研究 (ii) Ω規則の理論計算機科学への応用.
これらの成果はすべて,哲学や数学基礎論,理論計算機科学分野における国際的な査読付き雑誌や会議で発表された.Ω規則という伝統的な証明論(数学基礎論)の手法をツールとしたこれまでの研究の成果が出たとまとめられる.また,竹内外史の論理哲学に関する研究を開始することができた.
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