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2017 年度 実施状況報告書

過疎地域における神社神道の変容に関する宗教社会学的調査研究

研究課題

研究課題/領域番号 16K16705
研究機関麗澤大学

研究代表者

冬月 律  麗澤大学, 外国語学部, 講師 (70726950)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード過疎地神社 / 氏子 / 実態調査 / 意識調査 / パターン化
研究実績の概要

平成29年度は、前年度における基礎データの収集と関連研究の整理および昨年度に実施した氏子(地域住民を含む)を対象にした調査票調査の予備調査(パイロット調査)の結果を踏まえ、本調査を実施した。また、昨年度に引き続き、資料収集および地域調査でのインタビューを行う一方で 、過疎地域神社のモデル(パターン化)構築を試みた。
具体的な実施状況については、まず地域および神社に関する史資料の収集と、地域と神社の各関係者(役場の職員、学校関係者、神職・氏子・総代などの神社関係者)を対象にしたインタビュー調査と意見交換を行った。得られた資料はすべてPDF化して、音声データは研究協力者とともに文字起こしを行い、内容分析を進めている。また、データは科研費専用に用意したパソコン(ハードディスク)に保存している。
次に、地域神社のパターン化構築については、昨年度に作成した試案を、地域と神社関係者より得られた知見を参考にして加筆修正を行った。また、昨年度に続き、旧窪川町に鎮座する103の神社(宗教法人)を把握するため、地域の神職の協力を得て、神社所在地の確認と現地視察(写真撮影)を行った。
次に、本年度に実施した氏子調査については、7月から11月にかけて旧窪川町の実質・祭礼氏子500名を対象に調査票調査を実施し、回収した430調査票は速やかに単純集計を行い、現在クロス集計などによる分析を進めている。
以上のとおり、全般的に当初計画通りの研究を進捗させ、所期の成果を果たすことができた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

課題研究の二年目として、現地調査や文献資料等の調査、および調査票調査の本調査を実施し、ほぼ順調に進められた。また、一部においては予想以上の成果が見られた。

今後の研究の推進方策

平成30年度も当初の予定通り進める。具体的には、調査データ等の資料の総合分析、調査票調査の集計結果による中間報告書の作成、成果の関連学会での公開を行う。また、追加調査を実施し、不足資料の収集および現地調査を実施する。
同年度は課題研究の最終年度にあたり、これまでに取り組んだ本研究の成果を報告書としてまとめ、地域関係者や協力者および研究者等に配布する予定である。

次年度使用額が生じた理由

(理由)
平成29年度の研究実施計画で予定していた現地調査の旅費について、調査地での台風の影響により、予定より一日早く帰宅し、その分の旅費は使用しなかった。
(使用計画)
平成29年度に使用できなかった旅費については、平成30年度の調査旅費や調査協力者への謝金等で使用する予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2017

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 神道と過疎化に関する研究史―広義としての社会変動の枠組みから2017

    • 著者名/発表者名
      冬月 律
    • 雑誌名

      モラロジー研究

      巻: 79 ページ: 29-50

    • DOI

      http://www.moralogy.jp/studygroup

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 過疎地域の神社神道―神社と氏子に関する意識調査から―2017

    • 著者名/発表者名
      冬月 律
    • 学会等名
      神道宗教学会第71回学術大会
  • [学会発表] 限界集落の暮らしと神社神道―高知県旧仁淀村の集落を事例に―2017

    • 著者名/発表者名
      冬月 律
    • 学会等名
      日本宗教学会76回学術大会

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公開日: 2018-12-17  

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