研究課題/領域番号 |
16K16712
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
思想史
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研究機関 | 同志社大学 (2019) 東北学院大学 (2016-2018) |
研究代表者 |
藤原 佐和子 同志社大学, 研究開発推進機構, 嘱託研究員 (20735295)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 思想史 / キリスト教 / ジェンダー / 環境倫理 / エキュメニズム |
研究成果の概要 |
本研究は、1990年代以降の非西洋の文脈において新しく登場したエコフェミニスト神学運動が、気候的危機の諸課題に対してどのように貢献してきたかを考察するために、「解放の神学」の内部から生まれたラテンアメリカのエコフェミニスト神学運動史、ブラジルのカトリック神学者イヴォネ・ゲバラが、西洋、非西洋の双方の文脈における諸運動に与えた影響、1990年代から現在までのアジアの女性キリスト者たちの間における環境意識の高まりという3つの側面について論究した。
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自由記述の分野 |
キリスト教思想史
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究が、ローマ・カトリック教会の教皇フランシスコが環境的回心を呼びかけた回勅「ラウダート・シ」を契機として、北米やヨーロッパを中心とするキリスト教による環境正義の議論において長く見落とされてきたラテンアメリカ、アジアの女性キリスト者たちによる、地球サミット(1992年)から2019年までの思想的・実践的蓄積を整理、分析、観察したことは、現在の気候的危機に対応しようとする「パリ協定」(2015年)以後における時宜を得た研究成果の獲得につながった。
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