研究課題/領域番号 |
16K16742
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
松田 鮎美 (寺田鮎美) 東京大学, 総合研究博物館, 特任准教授 (50466869)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | ミュージアム / 現代演劇 / 文化政策 / 芸術表現 |
研究実績の概要 |
本年度は、本研究の柱の一つである、インタビュー等を用いた社会調査や公演記録等の事例調査による実践的研究に軸を置き、研究計画の3年目として、研究の総括に向けた準備を行った。昨年度に実施したインタビュー及びアンケート調査、すなわち、東京大学総合研究博物館にて実施した、ミュージアム内での演劇公演(『Play IMT 7――インビトウィーン・ワールド』)の観覧者調査については、結果の考察をまとめ、6月に日本ミュージアム・マネージメント学会第23回大会にて、演劇による新たなミュージアム体験の創出というテーマで発表を行った。また『Play IMT 7』のために作曲・選曲された音楽を利用して、来館者がミュージアム内を移動しながら、各展示空間に割り当てられた音楽を聴くことのできるスマートフォンアプリ・コンテンツを公開し、この「サウンドレイヤー」プロジェクトについて、The Association of Academic Museums and Galleries (AAMG) and the International Council of Museums' Committee (ICOM) for University Museums and Collections (UMAC) 2018 Joint Conference(米国・マイアミ開催)にて発表を行った。これらの発表内容、そして、研究計画の1‐2年目に重点的に行ってきた、ミュージアムの展示・教育と演劇との関わりについてのコミュニケーション論的観点からの理論的検討に基づき、新たな文化的創造のためのミュージアムコレクションの利活用、およびコミュニケーションの創出可能性について、今後のミュージアム像の提示とその実現のための課題の整理に着手した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
研究代表者の産前産後休暇の取得により研究に遅れが生じた。
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今後の研究の推進方策 |
1年間の研究期間延長を行い、これまで収集した事例や社会調査によるデータの分析を引き続き実施し、総合的な知見をまとめる。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究代表者の産前産後休暇の取得により研究計画に遅れが生じ、研究期間の延長を行ったため。
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