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2020 年度 研究成果報告書

江戸時代中期の女流文学者荒木田麗女の歴史物語・連歌作品研究

研究課題

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研究課題/領域番号 16K16757
研究種目

若手研究(B)

配分区分基金
研究分野 日本文学
研究機関京都産業大学 (2019-2020)
北海道教育大学 (2016-2018)

研究代表者

雲岡 梓  京都産業大学, 文化学部, 准教授 (30732888)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2021-03-31
キーワード歴史物語 / 連歌 / 笠舎 / 月のゆくへ / 池の藻屑 / こころの種 / 女流文学 / 伊勢
研究成果の概要

江戸時代中期の女流文学者、荒木田麗女の歴史物語と連歌作品を中心に、未翻刻作品の翻刻と内容研究を行なった。麗女は歴史物語・擬古物語・随筆・和学・連歌等の複数分野において作品を残しているが、その調査・研究・テキスト整備は遅れており、著書や文学活動の内容は一般に知られていない。そこで本研究では、麗女の文学活動の中で特に有名な歴史物語と連歌に的を絞り、研究を進めてきた。その結果、麗女の代表作『月のゆくへ』『池の藻屑』の最善本の特定や、所在不明・未翻刻であった長編歴史物語『笠舎』の典拠、自注付き連歌集『鵙の草茎・竹の落葉』の作風等を明らかにした。

自由記述の分野

近世文学

研究成果の学術的意義や社会的意義

荒木田麗女の歴史物語・連歌を中心に未翻刻作品の翻刻を進め、内容の分析を行なったことで、麗女の文学活動の内実を具体的に解明することができた。
従来江戸文学といえば、男性作者による戯作文学、戯曲、俳諧が中心で、女性作家による物語や随筆などは類型的で個性に乏しく、読む価値がないものとして低く評価されてきたため、江戸女流文学の研究は遅滞し、江戸期に女性による文学が存在したことすら一般に認知されていない。しかし実際には江戸時代には麗女をはじめとしてさまざまな文学活動を行なった女性が複数存在し、女性が文学活動を行なう土壌が存在していたことを、麗女研究を通して明らかにできたことに本研究の意義があった。

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公開日: 2022-01-27  

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