研究成果の概要 |
研究の中心である永井荷風については、単著『永井荷風』(東京大学出版会,2017)を上梓し、かつ新発見された戦後の創作ノートについての論考「永井荷風のノート : 『二人艶歌師』と『渡鳥いつかへる』の推敲 (新発見草稿 永井荷風『二人艶歌師』『渡鳥いつかへる』)」を発表した(「新潮」2018,11)。荷風以外についても樋口一葉『にごりえ』、泉鏡花『銀鼎』についての論考を発表しており、小林秀雄『実朝』について学会発表も行った。また、江戸に連なる近代の出版環境についての論考を「日本古書通信」の連載に発表した。
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