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2019 年度 研究成果報告書

近世中後期の日野・烏丸家の歌人における儀礼和歌を中心とした総合的研究

研究課題

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研究課題/領域番号 16K16768
研究種目

若手研究(B)

配分区分基金
研究分野 日本文学
研究機関ふじのくに地球環境史ミュージアム

研究代表者

田代 一葉  ふじのくに地球環境史ミュージアム, 学芸課, 准教授 (90567900)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2020-03-31
キーワード儀礼和歌 / 元文度大嘗会和歌 / 寛政度清涼殿障子和歌 / 屏風歌 / 烏丸光栄 / 日野資矩 / 裏松固禅
研究成果の概要

本研究は、天皇を中心とする宮廷歌壇の活動が活発化し、中絶していた宮中儀式が次々と再興される江戸時代中後期の「儀礼和歌」を取り上げ、元文度大嘗会の際に約270年ぶりに制作された大嘗会屏風和歌と、寛政度内裏造営の際に新調された清涼殿障子和歌を考察対象とし、朝儀復興の風潮の中で日野家や烏丸家の歌人たちが果たした役割を明らかにした。
これらの研究を通じて、朝廷の儀式や内裏の空間にとっての儀礼和歌の意義の一端を示すことができた。

自由記述の分野

日本近世文学

研究成果の学術的意義や社会的意義

学術的意義としては、元文度の大嘗会で再興された屏風歌について、詠進者の烏丸光栄の日記を手がかりに制作の過程を明らかにしたことと、寛政度の復古内裏造営の中で制作された清涼殿障子和歌に関する考証と内容を考察したことにある。
社会的意義としては、現代も行われている大嘗祭での屏風歌や京都御所の障子和歌が、平安時代以降、脈々と続いてきたものでなく、前者については、応仁の乱以降中絶していたものが、約270年近くの時を経て再興されたものであり、後者については、寛政度に新たに作り上げられたものであることなど、皇室文化の歴史の一端を具体的に示したことにある。

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公開日: 2021-02-19  

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