研究課題
若手研究(B)
卜部兼右本系『先代旧事本紀』の特徴を明らかにした。兼右本にある異系統の写本との校合跡についてその特徴をまとめ、従来の鎌田純一論の修正を試みた。また、現存最重要の兼永本との関係についても、兼永本の再転写本(転写本をさらに転写した本)が兼右本であるという結論を得た。また兼右本系を含めて、現存する写本がどのような関係にあるのか、途中経過をまとめた。兼右本系は他の系統とは独立的な位置にあるが、兼永本の流れに入ることは間違いない。
日本上代文学