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2021 年度 研究成果報告書

翻訳と創作の創造的連関―昭和期の世界文学の受容と概念形成

研究課題

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研究課題/領域番号 16K16772
研究種目

若手研究(B)

配分区分基金
研究分野 日本文学
研究機関武蔵大学 (2017-2021)
常葉大学 (2016)

研究代表者

戸塚 学  武蔵大学, 人文学部, 准教授 (70633014)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2022-03-31
キーワード堀辰雄 / 翻訳 / 世界文学 / 中村真一郎 / 福永武彦 / モダニズム / 女性表現 / 旧蔵書
研究成果の概要

「堀辰雄「聖家族」論」で、堀の翻訳と文体生成の関連を明らかにした。この方向で横光利一の翻訳との関わりを比較した「影響と翻訳の間」や「小林秀雄の翻訳」を発表。近日「菜穂子」に関する論文を発表予定。堀にかかわる書物についての分析を行った「堀辰雄をめぐる本たち④~⑥」を発表した。世界文学概念の形成では「『文章読本』から『四季』へ」や「中村真一郎における王朝の発見」、「『1946文学的考察』における「世界文学」のプログラム」、編著『世界文学アンソロジー』を公表した。書き込み調査では「堀辰雄旧蔵洋書の調査(九)~(十五)」を発表した。世界文学概念の形成の考察過程で「女たちのモダニティ」七本を発表した。

自由記述の分野

日本近代文学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究によって、堀辰雄の創作行為を翻訳行為との連関の中で捉えることが可能になったと考えられる。また、この時期の堀の創作が同時代における読書行為の中でどのように立ち上がってきたのかが見えるようになってきた。こうした堀の翻訳と創造・読書行為との関連を示す一例として、プルースト関連書物との関係が明らかにされ、公開された。蔵書調査については今後発表予定の論考も含めて、近代作家の旧蔵書をどのように研究に活用するかについての提案となり、資料ともども今後の研究に資することと考えられる。また、モダニズム研究の中で手薄になっている、女性表現との関係も明らかにされた。

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公開日: 2023-01-30  

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