研究課題
若手研究(B)
アメリカ文化史・環境思想史の重要な概念「ウィルダネス」がどのように文学テクストに表れているかを考察した。2000年以降のエコクリティシズム「第二波」以降,「国立公園」から「都市自然(urban nature)」に至るまでの人と自然の相互作用に着目するようになったが,この点をヘンリー・D・ソローからウィラ・キャザーまで時代縦断的に研究し,アメリカの自然観の変容を捉えることを試みた。
アメリカ文学
近年のエコクリティシズムの動向は,批評理論的には"trans-corporeality"や"multi-species"といった身体の越境性・浸食性・相互関連などが議論されるようになり,他方,気候変動が喫緊の社会的な課題になるに呼応してきた。本研究の蓄積は,これらの人文学の使命に応答しうるものである。