研究課題/領域番号 |
16K16806
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研究機関 | 共立女子大学 |
研究代表者 |
奥 彩子 共立女子大学, 文芸学部, 教授 (90513169)
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研究期間 (年度) |
2017-02-07 – 2022-03-31
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キーワード | ユーゴスラヴィア / 東欧文学 / 世界文学 / アダプテーション |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、口承文芸から記述文学への移行という普遍的問題を考察するための手がかりとして、旧ユーゴスラヴィア唯一のノーベル賞作家アンドリッチの作品と、その背景にある南スラヴ口承文芸との連関を考察すること、また、そうした口承文学が、アンドリッチ作品を経由して、現代文化にどのように表出しているかを探ることにある。 2020年度は、2019年度からの継続としてアンドリッチを含めた「ボスニア文学」の再構築の試みを中心に検討する予定であったが、現地調査ができなかったため、ユーゴスラヴィアの現代文学に焦点を当て、ドゥブラヴカ・ウグレシッチの80年代の作品がどのように古典的作品をアダプテーションしているかを検討した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
ボスニアでの調査を予定していたが、新型コロナウィルスの影響で断念せざるをえなかった。研究内容を調整して対応中である。
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今後の研究の推進方策 |
研究期間を一年延長した。現地調査ができないことを前提に、研究内容を取りまとめることにする。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウィルスによって出張を取りやめたため。研究内容を微修正しつつ、今後の様子を見極める。
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