研究課題
若手研究(B)
ウラジーミル・ナボコフの渡米以降のコンテクストにおける受容の変化について研究をおこなった。北米のアーカイヴ(ニューヨーク公共図書館バーグコレクション)を訪問して、出版社とのやりとりについて資料調査をおこなった。またインディアナ大学図書館などより資料をとりよせて調査した。その結果、ナボコフの渡米後の受容のされ方やコンテクストの変化について、知見をえることができた。研究成果はおおむね単著『アメリカのナボコフ―塗りかえられた自画像』(慶應義塾大学出版会)にまとめ、出版した(2018)。
比較文学
作家が出版活動をつうじていかに名声を獲得し、世界的な作家になっていくのかという観点による研究のため、狭義の「文学」の分野にかぎらず広く社会的な意義をもつと思われる。具体的には、翻訳や出版、学術研究の刊行、作家同士のコミュニティなどについて、本研究より知見をえることができる。また作家の遺品のオークションなども考察したため、美術品の流通に関してもサンプルとなっている。