研究課題
若手研究(B)
本研究課題は、1)中国北方のホジェン語の言語資料の蓄積と公開、2)ホジェン語の文法記述の2点を目的とした。1)に関しては、図書1冊、テキスト資料5編、2)に関しては、動詞の進行相と結果相について、国際学会にて発表を行い、論文1編を公刊し、これまで蓄積されたデータに基づき、それらの詳細について記述を行った。
言語学
本研究課題が開始した初年度に、5人以上いたホジェン語の話者は、研究期間中にも年々話者が減り続け、今では5人以下となり、ホジェン語も消滅寸前の言語となった。本研究は緻密な現地調査を重ね、ホジェン語の一次音声・映像資料を収集し、特に、複数名の話者がいないと成り立たないという日常会話のデータの収集、分析と公刊に力を注ぎ、今後の文法記述研究に貴重な資料を整備することができた。また、動詞アスペクトについて精査し、国際学会において発表し、ホジェン語のリアルな姿を世界に向けて発信することができた。