本研究は、本邦初の国語辞書である三巻本『色葉字類抄』を起点として、近代以前の国語辞書類に掲載された日本語語彙の消長(出現・消滅)の過程を明らかにし、各時代の国語辞書と日本語文献に用いられた語彙との全体比較を試みようとするものである。また辞書に収録された語彙と当時代に実際に使用された語彙との乖離について調査・考察するものである。本研究の柱は次の三本から成る。 (1)【『色葉字類抄』の基礎研究】①収録語彙の性格にかかる研究②伝本研究 (2)【古辞書収録語彙の研究】本邦国語辞書類に見える語の消長についての研究 (3)【古辞書類のデータベース化】
|