本研究では、理系学生の語彙力向上の為、語彙をコンテクスト化された中で暗記する方法(以下「コンテクスト」と称する)と単語のみで暗記する学習方法(以下「非コンテクスト」と称する)の両方を提供するコンピュータ支援言語学習(CALL)アプリケーションを開発、テストし、それぞれのアプローチの有効性を比較した。コンテクストの中で語彙を学習することで、課題に関わる評価量を増加させ、より深い語彙処理を促すことで、非コンテクストよりも効果的に語彙習得につながるという仮説を立てた。結果は、開発したシステムの全体的な有効性と、コンテクストが語彙習得を向上させるという仮説の両方を支持するものである。
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