• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2016 年度 実施状況報告書

読み聞かせとワーキングメモリトレーニングによる小学生の英語の語彙知識発達について

研究課題

研究課題/領域番号 16K16877
研究機関佐賀大学

研究代表者

林 裕子  佐賀大学, 教育学部, 准教授 (10649156)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2018-03-31
キーワードワーキングメモリトレーニング / 読み聞かせ / 外国語教育 / 小学校英語
研究実績の概要

平成28年度は、協力校の学校行事や担当教員の指導計画を踏まえ、読み聞かせ活動に重点を置き、研究活動を進めた。小学校第4・5・6学年児童を対象に、読み聞かせ活動を各2週間実施し、音韻認識能力や語彙知識、読解(絵本の内容理解)力に与える効果を検証した。どの実践においても語彙テストの得点に有意な伸びが見られ、読み聞かせ活動を通して、まとまった文章や語彙表現を含むインプットを豊富に浴びたことにより、ターゲット語彙の学習が促進されたと考えられる。本成果の一部を、平成28年12月の九州英語教育学会(於福岡工業大学)で口頭発表をし、残りの部分は、平成29年度前半に、国内誌(査読有り)に掲載される予定である。

現在は、平成29年に実施するワーキングメモリトレーニングの実施に向けて、協力校の教員と打ち合わせを行っている。5月~7月にかけて実施する計画で準備を進めている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

協力校との調整により、ワーキングメモリトレーニングが初年度に実施できなかった点は課題として残ったが、読み聞かせの実践は当初の計画を拡充し、中・高学年で幅広く実践できた点は望ましい成果であったと言える。学会発表について、2年目に海外の学会で発表が行えるよう、2か所にアブストラクトを投稿し、幅広い成果発信に向けた活動を進めることができた。

今後の研究の推進方策

2年目はワーキングメモリトレーニングの実施に努め、国内のみならず、海外で開催される国際学会においても成果発信活動を精力的に行っていく。

次年度使用額が生じた理由

ワーキングメモリトレーニングを実施できなかった分、当初の予定より、人件費や旅費の支出が少なかったとみられる。

次年度使用額の使用計画

ワーキングメモリトレーニング実施に伴う人件費(実験補助の学生アルバイトへの支払い)や学会発表に充てる予定である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2017 2016

すべて 雑誌論文 (2件) (うちオープンアクセス 1件、 謝辞記載あり 2件、 査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Interactive Book Reading and Vocabulary Development in Primary Foreign Language Classrooms2017

    • 著者名/発表者名
      Yuko Hayashi, Yuta Kuradomi
    • 雑誌名

      LET Kyushu-Okinawa BULLETIN

      巻: 17 ページ: 35-48

    • 査読あり / 謝辞記載あり
  • [雑誌論文] 小学校外国語活動におけるプロジェクト型授業の試み2016

    • 著者名/発表者名
      林 裕子、倉冨 裕太、田中 彰一
    • 雑誌名

      佐賀大学教育学部研究論文集

      巻: 1 ページ: 65-76

    • オープンアクセス / 謝辞記載あり
  • [学会発表] 英語絵本の読み聞かせが英語学習動機づけに与える効果の検証2016

    • 著者名/発表者名
      倉冨 裕太、林 裕子
    • 学会等名
      九州英語教育学会
    • 発表場所
      福岡工業大学
    • 年月日
      2016-12-10 – 2016-12-10
  • [学会発表] 語彙学習における英語絵本の読み聞かせの効果検証―スキーマの影響を考慮して―2016

    • 著者名/発表者名
      林 裕子、倉冨 裕太
    • 学会等名
      小学校英語教育学会
    • 発表場所
      宮城教育大学
    • 年月日
      2016-07-23 – 2016-07-24

URL: 

公開日: 2018-01-16  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi