研究課題/領域番号 |
16K16893
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
外国語教育
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研究機関 | 関西学院大学 (2018-2021) 松山大学 (2016-2017) |
研究代表者 |
野上 陽子 関西学院大学, 法学部, 准教授 (90733999)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | identity / ELF / interactional analysis / narrative approach |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、①第二言語(L2)学習者のidentity構築の過程と、②L2学習者のidentityと語用論的L2運用の関係性の2点を明らかにすることにあった。①について、長期留学中の日本人英語学習者を対象として行なった調査の結果、実際の会話の場面において、調査対象者たちが様々な言語・文化・記号論的な資源を用いながらお互いにidentityを形成していく様相が明らかになった。一方で②に関しては十分な成果を上げることができなかったが、今後②について調査・考察するための方法論として、ナラティブ研究と談話研究を融合させることの有効性が示唆された。
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自由記述の分野 |
応用言語学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の主たる学術的意義は、長期留学における実際の言語使用という観点から、これまでのL2学習者のidentity研究を補完する点にあった。長期留学しているL2学習者がいかなる状況で、また具体的にどのように肯定的identity を構築しているのかを解明をすることは、いわゆるグローバル人材育成や大学教育における海外留学プログラムの改善に資する知見の導出につながるものと考えられる。この点に、本研究の社会的意義が認められる。
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