満洲国軍に参加した人材は、日露戦争を起点とし、満洲国崩壊後は朝鮮戦争にも関わっており、帝国日本の植民地拡大とその崩壊に関して、日露戦争から朝鮮戦争までを連続的に捉える視角を獲得し得る。また同人材は、日系、満系、モンゴル系、朝鮮系と東アジアに広くわたっており、満洲国軍を軸に据えることによって、東アジアにわたる広い視野を持ち得る。 また満洲国軍事顧問は、他の中国の対日協力政権軍の顧問として転出していることからも、満洲国研究への貢献だけではなく、さらに他の対日協力政権研究へと連繋していくことができる。
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