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2017 年度 実施状況報告書

日本中近世における検地手法とその展開過程の研究

研究課題

研究課題/領域番号 16K16916
研究機関花園大学

研究代表者

平井 上総  花園大学, 文学部, 准教授 (20609721)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード中世 / 近世 / 検地
研究実績の概要

検地は、日本中世・近世の権力による土地政策として重視されてきた。特に豊臣秀吉の太閤検地と呼ばれる検地は、中世社会を近世社会に転換させた政策として評価されることもある。こうした検地について、本研究では、①検地にまつわる史料のデータベース化、②検地手法の多様性を検討、③検地手法の展開の検討を行なうことで、具体的実施手法を明らかにすることを目的としている。
本年度は、研究全体の基礎作業として、検地の実施にかかわる史料(地方書・検地絵図・検地条目など)の収集作業を行なった。具体的には、『日本経済大典』などの史料集や、各自治体が刊行している自治体史の史料編など、それに個別に刊行された論文などから、役人による支配マニュアルである地方書、検地の様子を描いた絵図、検地実施の際の職務規程である検地条目を調査し、収集した。
本年度の調査では前年度の東日本に続き、西日本のうち九州北部までの関係史料を多く収集した。検地条目は幕府が発給したもののほか、萩藩など藩が独自に制定したものも収集している。また、検地を案内した百姓による記録や、開発した新田を認めてもらうために百姓が検地を願う事例など、検地に対する在地側の働きかけに関する史料も収集できており、今後詳細に検討することとしたい。特に開発認可のための検地は、藩全体での検地が少なくなっていく中でも申請されていることから、注目すべき形態であろうと思われ、その実施手法も検討したいと考えている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

ほぼ計画通り、東国・西国の広い地域の検地関係史料を収集した。九州南部の調査がいまだ残っているため、引き続き収集していきたい。

今後の研究の推進方策

まずは残る地域の調査を続行する。そして収集した検地関係史料を整理し、一覧化する作業を行なうとともに、検地手法の展開について考察を行なう。

次年度使用額が生じた理由

〈理由〉
予定していた調査のうち、日程の都合上行けなかったものがあったため。
〈使用計画〉
予定していた調査をあらためて実施する。

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公開日: 2018-12-17  

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