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2019 年度 実績報告書

財政関係木簡による古代地方社会の実態解明

研究課題

研究課題/領域番号 16K16918
研究機関独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所

研究代表者

山本 祥隆  独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所, 都城発掘調査部, 研究員 (50610804)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2020-03-31
キーワード木簡 / 財政 / 地方官衙遺跡 / 平城宮・京 / 年輪年代学 / 古代社会
研究実績の概要

最終年度となる平成31年(令和元年)度は、関連史・資料や書籍類の収集などを継続し、研究環境の拡充・補完を行った。また、木簡出土情報の収集も引き続き行い、静岡市・尾羽廃寺跡出土木簡、三重県桑名市・柚井遺跡出土木簡、山口県美祢市・長登銅山跡出土木簡などの調査・研究を実施した。
また、本務である平城宮・京跡出土木簡の調査・研究、および関連研究テーマである年輪年代学的手法を応用した木簡研究も進め、それらを交互にリンクさせることにより、研究の深化を試みた。
上記に基づく研究成果について、様々な媒体・形態での発信に努めた。具体的には、論考1本(山本祥隆「古代木簡にみえる「勝」の字体」『奈良文化財研究所紀要2019』2019年6月)、学会誌掲載原稿2本(山本祥隆「奈良・平城京跡」『木簡研究』41号、2019年11月、他)、公刊図書2冊(奈良文化財研究所編『木簡 古代からの便り』岩波書店、2020年2月、他)、機関誌2冊(奈良文化財研究所編『平城宮発掘調査出土木簡概報』45、2020年3月、他)、学会報告1本(武田寛生・山本祥隆「静岡県尾羽廃寺跡の発掘調査と出土木簡」、第41回木簡学会研究集会、2019年12月8日、)、などといった成果を挙げることができた。
以上により、研究目的であった日本古代の地方社会の実態を一定程度解明し、古代史像を豊かにすることができた。また、都城遺跡出土木簡の調査成果も加味することにより、広く古代日本の国家や社会のあり方を考究する素材を提供できた。また、木簡研究の新たな方法を模索・探求することにより、地方官衙遺跡出土木簡の資料的価値を増大させつつ、さらにそれが研究手法を洗練させるという、好循環を生み出す可能性を見出すこともできたと考える。

  • 研究成果

    (8件)

すべて 2020 2019

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件) 図書 (4件)

  • [雑誌論文] 古代木簡にみえる「勝」の字体2019

    • 著者名/発表者名
      山本祥隆
    • 雑誌名

      奈良文化財研究所紀要2019

      巻: ― ページ: 44・45

  • [雑誌論文] 奈良・平城京跡2019

    • 著者名/発表者名
      山本祥隆
    • 雑誌名

      木簡研究

      巻: 41 ページ: 8・9

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 奈良・平城宮跡2019

    • 著者名/発表者名
      山本祥隆・桑田訓也
    • 雑誌名

      木簡研究

      巻: 41 ページ: 127~129

    • 査読あり
  • [学会発表] 静岡県尾羽廃寺跡の発掘調査と出土木簡2019

    • 著者名/発表者名
      武田寛生・山本祥隆
    • 学会等名
      第41回木簡学会研究集会
  • [図書] 木簡 古代からの便り2020

    • 著者名/発表者名
      奈良文化財研究所
    • 総ページ数
      174
    • 出版者
      岩波書店
    • ISBN
      978-4-00-025325-3
  • [図書] 古代史講義【宮都篇】2020

    • 著者名/発表者名
      佐藤 信
    • 総ページ数
      304
    • 出版者
      筑摩書房
    • ISBN
      978-4-480-07300-6
  • [図書] 平城宮発掘調査出土木簡概報(四十五)2020

    • 著者名/発表者名
      奈良文化財研究所編
    • 総ページ数
      38
    • 出版者
      岡村印刷株式会社印刷
  • [図書] 埋蔵文化財ニュース 181 木簡の年輪年代学2020

    • 著者名/発表者名
      奈良文化財研究所埋蔵文化財センター編
    • 総ページ数
      8
    • 出版者
      株式会社明新社

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公開日: 2021-01-27  

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