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2017 年度 実績報告書

ドイツにおける日系企業集積のプレゼンスの斜陽化と領域的制度の変革に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 16K16959
研究機関兵庫県立大学

研究代表者

杉山 武志  兵庫県立大学, 環境人間学部, 准教授 (40647830)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2018-03-31
キーワード日系企業 / 現地化 / 都市集積 / 再領域化 / グローカル・コミュニティ / レジリエンス / グローバル中間層 / ドイツ
研究実績の概要

本研究ではドイツを対象に、日系企業集積のプレゼンスの斜陽化を抑える領域的制度の変革の方向性を研究した。2年目で最終年度にあたる平成29年度は、平成28年度に実施した現地調査と理論フレームに日独関連機関への新たな調査結果も補完的に加味しながら、研究成果の執筆と発表に重点を置いた。
一つは、進出先であるホスト社会とのしなやかな関係構築と当該ホスト社会での他国企業の動きに適応する「グローカル・コミュニティ」の生成と「レジリエンス」の視点が有効性を発揮することを明らかにした研究である。特に研究結果として興味深かった発見は、当初の研究計画で想定していたよりも、日系企業およびその集積にホスト社会や他国企業の動きへの適応力が、少なくともドイツにおいて備わっていることが理解された点にある。他方で、ドイツでの日系企業集積の優位性が揺らぎにあっていることも示唆されている。当該研究は、紀要論文と日本地理学会2018年春季大会で発表した。
もう一つは、プレゼンスに対峙しグローカル・コミュニティを進化させていくためにも、ドイツにおける日本の「再領域化」の克服を一層、クリアにしていく必要性が明らかになったことである。その一例が、グローバル中間層としての日本人女性の働き方の問題であった。これは、ホスト社会における日本の領域的制度の変革が、経済的文脈だけでなく文化やジェンダーなど多様な文脈と複合的に議論される性質を帯びていることが理解されるものであった。当該研究は、『兵庫地理』での論文として発表した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2018

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] ドイツにおける日系企業集積のプレゼンスをめぐる考察―グローカル・コミュニティとしての進化とレジリエンス―2018

    • 著者名/発表者名
      杉山武志
    • 雑誌名

      兵庫県立大学環境人間学部研究報告

      巻: 20 ページ: 17-27

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] グローバル中間層の女性のワーク・ライフ・バランスをめぐる「学びあい」―"German Japanese Professional Women's Network"の取り組み―2018

    • 著者名/発表者名
      杉山武志
    • 雑誌名

      兵庫地理

      巻: 63 ページ: 印刷中

    • オープンアクセス
  • [学会発表] ドイツにおける日系企業集積のプレゼンスをめぐる考察2018

    • 著者名/発表者名
      杉山武志
    • 学会等名
      日本地理学会2018年春季学術大会「東京学芸大学(東京都小金井市)」

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公開日: 2018-12-17  

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