この研究では、文化系統学の手法を使った先行研究を検討したうえで、多様な種類のデータを収集した。これらの調査から鍵となる要素として浮かび上がったのは、その時々の経済環境と、人々の集団ないしネットワークである。経済状況や市場が変動していく中で人々がどのようなルールを採用・変更してきたのか、その過程において人々がどのような集団やネットワークを形成または解消してきたのか。学術的にも実践的にも重要なこれらの問いに対して的確な答えを出すためには、事例分析を拡充して諸要素の因果関係を解明することが必要になる。2019年度からは基盤研究(C)に移行し、因果関係についての問いはそこで取り組んでいる。
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