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2017 年度 実績報告書

通商航海条約における「事業活動の自由」と擬似外国会社規制の方法

研究課題

研究課題/領域番号 16K16994
研究機関大阪経済法科大学

研究代表者

小野木 尚  大阪経済法科大学, 法学部, 准教授 (90752527)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2018-03-31
キーワード擬似外国会社規制 / 事業活動の自由 / 会社法821条 / カリフォルニア州一般会社法2115条 / 開業の自由 / 友好通商航海条約
研究実績の概要

平成29年度の研究実績の概要は以下のとおりである。
まず、平成28年度からの継続事項として、EUの主要加盟国における擬似外国会社法制について、補足的な資料収集を行った。
次に、米国における擬似州外(外国)会社規制に関する調査として、夏の休業期間を利用して米国の大学において資料調査を行った。具体的には、カリフォルニア大学ロサンゼルス校ロースクール図書館において、カリフォルニア州一般会社法を中心に、ニューヨーク州法を含め、擬似外国会社規制を有する州の法規制に関する資料調査を実施した。収集した資料を分析した結果、米国内では、特に擬似州外(外国)会社規制を定めるカリフォルニア州一般会社法2115条に関して、合衆国憲法上の問題も含めて、多くの議論がなされていることが明らかとなったが、当初想定していた、通商航海条約上の「事業活動の自由」と擬似外国会社規制との関係性について議論するものについては見当たらなかった。一方で、米国内では、州外会社について、どの州が規律するのが最も適切かという規律管轄権の視点から、州外(外国)会社の規律政策を考察しているという知見が得られ、日本の擬似外国会社規制の方法について検討する上で有用なものであることが明らかとなった。
上記の調査で得られた知見については、国際取引法フォーラム、国際商取引学会、日中韓学術シンポジウム等の国内外の研究会及び学会において報告し、他の研究者から貴重な指摘が得られた。
上記研究会・学会報告における指摘を反映させたうえで、本研究の成果を論文にまとめ、国際商取引学会の学会年報へ投稿し、査読を通過したため、掲載予定である。

研究成果

(5件)

すべて 2018 2017

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (4件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] 擬似外国会社規制に関する比較法的考察―カリフォルニア州一般会社法規定を参考に―2018

    • 著者名/発表者名
      小野木 尚
    • 雑誌名

      国際商取引学会年報

      巻: 20号 ページ: 印刷中

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] ウィーン売買条約における危険の移転2017

    • 著者名/発表者名
      小野木尚
    • 学会等名
      国際商取引学会西部部会
  • [学会発表] 日本の擬似外国会社規制正当性について―ドイツと米国カリフォルニア州の事例を参考として―2017

    • 著者名/発表者名
      小野木尚
    • 学会等名
      国際取引法フォーラム
  • [学会発表] Regulations on Foreign Corporations -Freedom of Establishment in Japan-2017

    • 著者名/発表者名
      小野木尚
    • 学会等名
      China-Japan-Korea symposium
    • 国際学会
  • [学会発表] 擬似外国会社規制に関する比較法的考察2017

    • 著者名/発表者名
      小野木尚
    • 学会等名
      国際商取引学会

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公開日: 2018-12-17  

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