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2016 年度 実施状況報告書

西欧における右翼ポピュリスト政党の政権参加:連立内での影響力の比較分析

研究課題

研究課題/領域番号 16K17054
研究機関中央大学

研究代表者

古賀 光生  中央大学, 法学部, 准教授 (50645752)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード右翼ポピュリスト政党 / 政党研究 / 排外主義 / 権威主義
研究実績の概要

右翼ポピュリスト政党の政治的な影響力を検討するために、有権者の権威主義的な傾向を計量的に分析した。ヨーロッパ社会調査(ESS)のデータを用いて、右翼ポピュリスト政党の支持層と他の政党の支持層の権威主義的な志向について、移民への態度や同成婚などの社会的な争点に対する態度を軸に、比較した。
この結果、一部の先行研究の指摘や当初の想定とは大きく異なり、右翼ポピュリスト政党の支持層の権威主義的な志向は、主要政党の支持層と大きくは異ならないという結果が出た。いささか直観に反する結論であるため、より一層慎重な分析を進めつつ、このような結果が生じている原因について、詳しく検討したい。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

有権者の動向調査によって、当初の想定とは異なる結果が見受けられた。この結果自体、非常に興味深く、独自の発見となりうるため、当初の計画を修正して、有権者の動向調査に時間をかけている。

今後の研究の推進方策

本研究は、1.右翼ポピュリスト政党の政治的な影響力を検討するために、2.連立政権における右翼ポピュリスト政党の行動を分析する、という研究計画に基づいている。しかし、上記のように、右翼ポピュリスト政党の支持層が、先行研究によって指摘されるような権威主義的な傾向を持たないとするならば、1.の前提部分に再検証が必要である。
そこで、今後は、1.の争点を重視して、有権者の動向の調査に時間をかけることとしたい。

次年度使用額が生じた理由

当初予算として見込んでいた旅費について、研究の進捗状況に応じて文献資料の収集よりも計量データの分析に時間をかけたため、使用することがなかった。

次年度使用額の使用計画

本年度も、旅費を予定額ほどには使用しない見込みであるため、二次文献などの収集に使用する見込みである。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2017 その他

すべて 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [学会発表] 誰が、なぜ、右翼ポピュリズムを支持するのか?  ― いわゆる「近代化の敗者」論の再検討2017

    • 著者名/発表者名
      古賀光生
    • 学会等名
      中央大学政治学研究会
    • 発表場所
      中央大学多摩キャンパス
    • 年月日
      2017-02-18
  • [備考] 古賀光生のページ(個人ホームページ)

    • URL

      https://www.mituokoga.com/

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公開日: 2018-01-16  

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